“ダメだった自分”を超えたいあなたへ

このブログの全ては、自分を責めていた“あの頃の私”に向けて書いています。

教師に向いてないと思った私が保護者の一言で気づいた、本当の教師の価値

教師としての自分を見失いかけた私が、保護者の『ありがとう』で思い出した大切なこと

「俺って本当は教師に向いてないんじゃないか…?」

 

夜中の3時。

今日もまた、急に目覚めてベッドの中で同じことを考えている自分がいました。

 

・職員室で同僚たちが楽しそうに話している横で、一人だけ書類の山と格闘している時。

・保護者面談で「先生、大丈夫ですか?」と心配そうな表情を向けられた時。

・廊下ですれ違った隣のクラスの子どもたちが楽しそうに笑っているのを見て、「なんで私のクラスはいつもバタバタなんだろう...」と思ってしまった時。

そんな瞬間、増えてきてませんか?

教師を続けていると、ふとした瞬間に

「自分は、本当に誰かの役に立っているのか?」

そういう疑問が頭をよぎることがあります。

 

特に何年か経験を積むと、毎日のルーティンをこなしているだけのような感覚になってしまう。新任の頃の熱い気持ちは、いつの間にか薄れてしまって...

私にも、そんな風に自分の存在価値を見失いかけた時期がありました。


【この記事を読むと分かること】

✅️教師としての自分の価値を見失った時の心境とその変化

✅️保護者面談で気づいた「見えない影響力」の存在

✅️日常的な関わりが持つ本当の意味と価値

✅️惰性だと思っていた仕事に隠された深い意味

 

マンネリ化していた日々

教師になって何年か経った頃の話です。

毎日同じような授業をして、同じような指導をして。

 

そして何より…


ムダと思える雑務に、勤務時間のほぼ全て

を埋め尽くされる毎日。

 

子どもが教室にいる時間さえ、

なんとかスキマ時間を作り出し、管理職から催促された

ストレスチェックの用紙を適当に記入したことも

一回や二回ではありません。

 

本当に大切な教育に時間を使えない現実に、

かなりの苛立ちとストレスを感じていました。

「私がやらなくても、他の誰かがやってもきっと同じような結果になるんじゃないか」

そんな風に思うようになっていたんです。

保護者面談の季節になっても、学年で共有された

「マニュアル通り」の進め方で臨んでいました。


提出書類や成績の説明。そして

クラスや子どもたちの良いところを伝えて、

課題を説明して、家庭での協力をお願いして。

 

決められた流れ通りの面談。

 

「もう面倒くさいし、話すこと同じだし。」

「いっそのこと、これ録音して

次の保護者にも流したろか…?

 

話してるうちに何度も思ったものです。

(当時の保護者さん本当にスミマセン…)

 

その後には、面談の本当の価値

( = 学級経営に直接影響してくる不可欠要素)に気づき

子どもとクラスの成長を、

 

『家庭と一緒に進めていく大切な場』として

うまく活用できるようになりましたが、


当時の私には想像もできませんでした。

「学級経営に直接影響を与える」ので、保護者面談は本当に大切(というか、大チャンス)です。以下の記事で概要をお伝えしてるので、読むと大まかな流れはイメージできると思います。「特に気になる子」については、確実にすべきことがあります。

 

でも、そんな私の心境が変わる

きっかけとなる出来事が起きたんです。

 

 

予想外の言葉

いつものように保護者面談を進めていた時のこと。

ある保護者の方がこう言ってくださったんですね。

「先生、いつも本当にありがとうございます。」

「うちのリュウタが家で『今日、先生がこんなことを言ってくれた』って嬉しそうに話すんです


…えっ?と思いました。

 

私は特別なことを言った覚えがなかったからです。

普通に授業をして、普通に子どもたちと接していただけ。

 

でも、その保護者の方は続けました。

 

「先生があの子の頑張りを認めてくれているのが分かって、私も安心しているんです。リュウタも、学校に行くのが楽しそうで...本当に感謝しています」

その瞬間、大事なことに気がつけました。

…というか、思い知らされました。

 

自分では「当たり前」だと思っていたことが、

誰かにとってはとても大切なことだった。

 

これは、私にとっての大きな気づきでした。

 

見えない影響力に気づいた日

それからの私は、自分の仕事への見方が変わりました。

 

子どもたちとの何気ない会話も、

授業中のちょっとした声かけも、

連絡帳に書く一行のコメントも。

 

全てが誰かの心に届いている可能性がある。


※以下の視点は、学級担任として絶対に忘れてはいけないことです。学級崩壊に近づくケースは、この視点を欠いてしまってることが多いです。 ↓ 

やんちゃに説教しても『21人が無視』する理由 :教師が忘れてはいけない「262の法則」 - “ダメだった自分”を超えたいあなたへ

 

目に見えない影響を与えているんですね。

教師の仕事って、

すぐに成果が見えるものばかりじゃありません。

 

むしろ、見えないところで少しずつ積み重なっていくもの。

 

その子の10年後、20年後に

「あの時の先生の言葉が...」と

思い出してもらえるかもしれない。

 

そう考えると、毎日の一つひとつの関わりが

とても大切なものに思えてきたんです。

 

惰性だと思っていた日々が、視点を変えることで

意味のある時間になると分かった。

 

私は、自分の仕事の価値を見落としていたんですね。

 

あなたにとっても

もしかしたら、今この記事を読んでくださっているあなたも、「自分の仕事に意味があるのかな」と思うことがあるかもしれませんね。

それは決して無駄な時間ではないと思います。

あなたが子どもたちにかけている言葉も、見せている笑顔も、一緒に過ごしている時間も。きっと誰かの心に届いています。見えないところで、確実に。

その積み重ねが、子どもたちの未来を少しずつ明るくしているはずです。

もちろん、一人ひとりのクラスの状況は違いますし、どんな関わりが子どもたちの心に響くかも、それぞれ異なるものです。

 

そろそろ面談の時期も近づいてきますが、そんな時こそ、私たちの「見えない影響力」を信じて進んでいけたらと思います。

教師としてのあなたの存在は、きっと誰かにとってかけがえのないもの。

そんな風に信じて、明日も教室に向かえたら素敵ですね^^

 

 

PS.

正直に言うと、今でも時々「この仕事、意味あるのかな…」と思ってしまう日があります。

でも、あの保護者の方の言葉を思い出すと、「見えないところで頑張っているんだな、私」と思えるんですね。

一人ひとりの教室にはそれぞれ違ったドラマがあって、私もまだまだ学ばせてもらうことばかりです。

今度の面談でも、きっと新しい発見があると思うと楽しみです。

子どもたちの成長って、本当に予測がつかないものですね。

きっと、あなたも同じはずですよ^^