“ダメだった自分”を超えたいあなたへ

このブログの全ては、自分を責めていた“あの頃の私”に向けて書いています。

「やんちゃな子の暴言で胃が痛い…」そんな教師は『共感対応』で関係性を見直すべし!

正直にぶっちゃける。ムカつく子は『います』。でも、その子たちこそ一番変わるんです

「アイツ、うるっっさ笑」

「担任だからって何?」

「やりたくねーし」

「まじでウザいんだよな」

 

正直に言います。

 

面と向かって、あるいは陰口であれ。

こんなことを言ってくる子に、

ムカつかない人間なんていません。

 

でも、多くの教育書は

「子どもを愛しましょう」

「怒ってはいけません」と建前ばかり。

 

安心してください。

 

こんな子にイライラしてしまう自分を

責める必要は、全くないです。


そんなのは、

人間として当たり前の「感情反応」。

 

実際に私も、何度もこういった暴言に

苦しめられてきた人間です。

 

何年やってても、こればっかりは

本当にキツい…

 

あなたも同じ経験をしていませんか?

授業中に立ち歩き、注意すると舌打ち。

他の子たちも真似し始めて、教室がざわつく。

 

「自分の指導力がないからだ」

「他の先生のクラスは静かなのに」

「保護者から苦情が来たらどうしよう」

 

夜中まで「やんちゃ 対応」で検索しても、

出てくるのは理想論ばかり。

 

そんな孤独感、私も同じように経験しました。

 

あなたが今感じているその気持ち、

決して一人で抱え込む必要はないんですよ。

でも、ちょっと待ってください

多くの対応法は「子どもをコントロールする」こと

に焦点を当てています。

 

「毅然とした態度で」

「一貫した指導を」

「権威を示しなさい」

 

でも、これらは根本的に間違っている。

 

なぜなら...

本当の問題は「誤学習」にあり

ムカつく子ほど、実は共感を求めています。

あの暴言も、立ち歩きも、実は「誤学習」の結果なんです。

「誤学習」って知っていますか?

 

本来は良い目的(注目されたい、認められたい)

なのに、間違った方法を覚えてしまうこと。

 

元はと言えば、暴言も立ち歩きも、

もとは「先生、僕を見て」という

純粋な反応を求めた結果なんです。

 

でも、普通に「見て見て」と言っても注目されない。

 

だから、暴言を吐けば確実に先生が振り向く。

これを無意識に学習してしまったんですね。

 

だからこそ、叱る前に「共感」することで、

正しい注目のもらい方を

学び直すことができるんです。

 

 

関係を変える3つの共感法

私が実際にリュウヤという子との関係を変えた体験をお話しします。

共感法1: 「叱る前」に先に手を打っておく

ある日、リュウヤが机に描いた落書きに注目しました。

それはアニメキャラクターのイラスト。

 

「…おぉ…リュウヤくん。これ、もしかしてチェンソーマンかい?」

「...うん」

「おぉ〜…これはすごい。君は本当に絵が得意だな^^」

 

この瞬間、リュウヤくんの表情が変わりました。

 

実はこれ、とても大切な「意図ある関わり」なんですね。

 

リュウヤくんの「好き」「得意」を

先に見つけて共感することで、

 

彼の心の中に

「先生は僕を認めてくれる人」という

安全基地を作っているイメージです。

 

すると、後で注意をしなければならない場面でも、

「先生は僕の敵じゃない」という前提があるため、

子どもとしては、スムーズに話を受け入れやすくなります。

 

大人だって、

「自分の指導の強みをよく理解してくれている管理職」

の話の方が、

「1時間だけ研究授業の講話にきた指導主事」

の指摘よりも、

 

ずっと受け入れやすいですよね?

あの現象です。

 

この「共感の貯金」があるかないかで、

その後の指導の効果は劇的に変わる。

 

共感法2: 「叱る瞬間」に感情から先に共感する

例えば次のケース。


リュウヤが授業中に友達とケンカになりました。

以前なら「リュウヤ!何やってるの!」と

行動だけを叱っていました。

でも今回は違います。

 

教:「どんな気持ちだったんだい?」

子:「う〜ん、、、悔しくて、イラついて、やっちゃった…」

教:「なるほど、悔しかったんだな」

子:「そうだよ、だって...」

教:「うん、その気持ちはよく分かる。」

  「確かに、あの場面で悔しくなる気持ちは理解できるよ」

教:「ちなみに、暴力について、どう思ってるんだい?」

子:「…ダメなこと」

教:「そうだよな。いくらカッとなっても、手を出すのはいけないことなんだよな」

 

この順番が重要なんです。

まず感情から先に共感してから、行動を注意する。

 

子どもは「気持ちを分かってもらえた」と感じると、

その後の注意もスムーズに受け入れられることが多いです。

 

リュウヤのケースも

「先生は僕の気持ちを分かってくれる」と感じたのか、

「うん、分かった…」と理解を示してくれました。

 

共感法3: 「非言語」を意識した関わり

共感で最も大切なのは、実は

「こちらから発する言葉」ではありません。

 

リュウヤが絵を見せてくれた時の

・目の輝き

・ちょっと照れたような表情

・「見て見て」という身体の向き

 

彼の発する、これらの

非言語サインを読み取ることです。

 

この部分については、

別の記事で詳しく解説していますので、

ぜひそちらもご覧ください。

 

変化は「少しずつ」でも「確実に」訪れます


共感を意識した関わり
を続けます。

 

そして、ある時気がつくと

「ある変化」が感じられるようになるはず。

 

たとえば私のクラスのリュウヤくんでは

以下のような変化が見られました。

 

授業中に立ち歩くことが減り、

分からない問題があると「先生、教えて」と

素直に聞いてくれるようになりました。

 

保護者面談でお母さんに報告すると、

「家でも『先生がチェンソーマンの絵を褒めてくれた』と

嬉しそうに話していました。」

「ありがとうございます…」

深々と頭を下げられました。

 

「アイツ、うるっっさ笑」と言っていた、あの

リュウヤ君においても、

 

担任の話を本当に真剣に聞いてくれるようになります。

 

共感の力は、本当に凄い。

 

それだけ人は

「みんなに認めてほしい」

「共感されたい」

という想いを強くもっているのでしょう。

 

もちろん、こうやって夜遅くに「明日の教室を変えるため」、人知れず努力を積み重ねるあなたの毎日の頑張りには、本当に頭が下がります^^

 

きっと、リュウヤのような子に心ない言葉を言われた夜は、「私、教師に向いてないのかも...」と涙が出そうになったこともあるでしょう。

 

でも、それでも子どもたちのために頑張り続けるあなたは、本当に素敵な教師だと思います。

その優しさと努力があれば、必ずリュウヤとの関係も変わっていきます(もちろん、身体はしっかり休めてほしいですが^^)。

 

実践する上での注意点

実践上の注意点もお伝えしておきますね。

私も最初は失敗しました。

「すごいね!」と褒めすぎて、子どもに

「なんかコイツ胡散臭えな」と思われたことも。

 

大切なのは:

・自然な関心を示すこと

・押し付けがましくならないこと

・継続的な関わりを心がけること

 

一回の共感で劇的に変わるわけではありません。

でも、確実に関係性は改善していきます。

 

これに関して、詳しくは

こちらの深堀り記事をお読みください。

読むか読まないかで、内容の定着度が全然違ってきます。

記事は2つあります。どちらも最重要です。

 

あなたにも必ずできます

リュウヤのような子にムカついてしまうのは、

人として当然です。

でも、その感情を否定する必要はありません。

むしろ、その子との関係を変えるチャンスなんですね。

 

共感の力で、あなたとリュウヤの関係も必ず変わります。

 

明日の朝、その子の「好き」を一つでも見つけてみてください。

きっと関係が変わり始めるはず^^

 

ちなみに、

「そもそも問題児すぎて、もはや手に負えねえ…」

「こんな壊滅的な関係性になってしまって今更、何から始めれば…?」

という方も、安心してください。

 

そんな状態のとき、何より先に始めるべきことを以下の記事にまとめました。

「このままじゃヤバい…」

「クラスもっていかれそう…」

という方こそ、絶対に読んでほしい内容です。

 

 

PS.

実は私も、若手時代、ユウタという子に完全にお手上げ状態でした。

授業中に歌を歌う、他の子にちょっかいを出す、注意すると「だって授業が面白くないし」と逆ギレ。

当時の私は「この子は問題児」と決めつけて、厳しく叱ることばかり考えていました。

でも、ある日気づいたんです。 ユウタが休み時間に一人で歌っている姿を見て、「なるほど。彼は歌が好きなのか」と。

「ユウタ、さっきの歌面白かったね^^何の歌?」

そう声をかけた瞬間、ユウタの目がキラリと光りました。

「先生知ってる?◯◯の歌だよ。いまYouTubeでバズってるじゃん?」

その日から、ユウタとの関係は変わり始めました。

というか、「私の関わり方を変えた」が正確な表現ですね。

(当然、その後から私が児童内で流行りのYouTubeやテレビ番組の情報に関心を寄せ始めたことは、言うまでもありません^^)

授業中に歌いそうになった時も、「おお、あの面白い歌か^^ それ、休み時間に聞かせてくれるかい?」と言うと、素直に授業に集中してくれるようになったんです。

あの時学んだんです。

「問題行動」の裏には、必ず「その子らしさ」が隠れているということを。

あなたのクラスにも、きっと同じような子がいるはず。 その子の「好き」を見つけた時、それは「その子との関係性がグッと深まっていくサイン」かも知れません。

いつも応援しています^^

次の記事でまたお会いしましょう!