教師は"権威"じゃなく"信頼"で勝負する:やんちゃ対応の本質
「教師は権威を示しましょう」。
5月の学級崩壊の原因。
…実は「それ」です。
※学級崩壊は、教員として生きていくうえで絶対に避けたい死活問題なので、以下でも詳しく書きました。本当に「1秒でも早く」取り組むべき事です。 ↓
教師の言うことを聞かなくなっていませんか?
「毅然とした態度で」
「教師の威厳を示して」
「先生と生徒の違いをはっきりさせて」
そんな"常識"を試しても、
なぜか5月頃から効果がなくなり、
逆効果になっていく現象...
これ、実は偶然ではありません。
現場の教師なら知っているはず。
こういった「権威を示す」対応が、
実は長続きしないどころか、
学級崩壊の引き金になっているということを。
先日の記事『やんちゃな子に"教師の権威を示す"は絶対NGであるたった1つの理由』では、この問題点について詳しく解説しました。今回は、その続編として、解決のヒントになる内容をお伝えします。
※以下の記事です。本記事から読み始めた方は、大前提がうまく伝わらないかも知れませんので、あわせて読むことをオススメします。
教師に必要なのは「権威の誇示」
ではありません。
ごく当たり前のことかも知れませんが、
大事なのは「信頼関係の構築」。
そして、その信頼関係を築く鍵となるのが、
教師が子どもにとって
「何者か」になる
ことなんです。
「権威」の正体:教師は「何者か」になれるか?
大前提ですが、教師の権威がない学級もまた、危険な空間です。
「教室には、教師の権威が必要」。
これは集団における絶対のルールです。
年間200日。毎日8時間を過ごす空間で、
35人の集団を一人の人間が見る場合。
その「一人の教師」には、絶対に「権威」がなくては
集団生活は成り立ちません。
それは紛れもない「現場の事実」です。
では、教師の権威とは何でしょうか?
それは単なる「肩書き」でも
「威厳のある姿」でもない。
子どもたちにとって
教師が「何者か」であること。
これが真の権威の正体です。
そして、ここで悲しいお知らせがあります。
それは、教師が「権威」を示そうと思った時。
権威は示そうとすればするほど
「弱く映る」という現実です。
よくある間違いは「俺様権威」。
簡単に言うと
「先生は、児童とは違いますよ」
「先生は、エライんですよ」
と、あらゆる場面で一生懸命に
示そうとする場合ですね。
この場合、担任は
「私の方が偉いんだぞ」とやんちゃな子に
見せつけようとします。
教師は、あらゆる場面で
「規律を守らせなきゃ…」と
「そのために自分の権威を抑止力に…」
と考えてしまうことがほとんどです。
…が、実はやんちゃな子の目には
全く別の景色が見えていることがほとんどです。
やんちゃな子は自分なりの
「正義」や「ルール」に従って行動しています。
アンパンマンが、自分の正義に則って、平和を乱す悪者に対し、平気でアンパンチを食らわすのと同じ感じです。
そこに「〜しなさい!」「〜してはダメ!」と常に上から命令する教師は、彼らの目には「バイキンマン(邪魔をする敵)」として映ってしまう。
それではいけないんです。
その関係性では、子どもは「教師に従う(この表現もどうかと思いますが)」ではなく「反抗する」ことを選びます。
では、どんな権威が必要なのか?
もう一つの選択肢は「信頼権威」です。
この場合、教師はやんちゃな子にとって「頼りになる味方」になります。
教師は「〜しなさい」と命令するのではなく、子どもの強みを見出し、それを伸ばす存在になるんですね。
アンパンマンで言えば、教師は「ジャムおじさん」のような存在を目指すわけです。
彼はアンパンマンの強みを理解し、新しい顔を焼いたり、困ったときに助言したりする、支える存在。
やんちゃな子も同様に、自分を理解し、支えてくれる教師には自然と心を開き、信頼するようになります。この関係では、子どもは教師に「従う」のではなく、「一緒に歩む」ことに重きを置くようになります(その理由はこのあと解説しますね)。
そして何より励みになるのは、もとは何者でもない普通の教師でも
意識すれば『何者か』になれる」という事実です。
ジャムおじさんだって特別な才能があるわけではなく、ただ心を込めてパンを作ることで、アンパンマンの信頼を得ているじゃないですか(たぶん)。
これって、誰にでもできることですよね。
特別な才能なんて必要ありません。
大切なのは姿勢。
やんちゃな子であっても、関係性を作るのが難しくても、
とにかく「彼を理解しようとする視点」。
それさえあれば、実はすでに、
大きな第一歩は踏み出せているんですね。
なぜ「権威を示す」対応は失敗するのか?
考えてみてください。
「自信たっぷりに」
「毅然とした態度で」
「だらしない格好をしない」
…これらはすべて教師側の行動や姿勢です。
そのプロ意識自体は素晴らしく、大事な姿勢でしょう。
でも、ここで立ち止まって、
本当に大切なポイントを質問させてください。
その「立派な教師の姿勢」。
やんちゃ君にとってのメリットは
どこにあるんでしょうか?
この問いこそが、教室における権威の本質を
理解するためのキーポイントだと思います。
言い換えると
その立派な姿勢は、やんちゃな子が
「この人に憧れる」
「この人が担任で良かった」
「この先生なら、一緒にやっていきたい」
そう思える理由になるんでしょうか?
「その権威」は、やんちゃ君にとって
何か価値があるんでしょうか?
…
この概念を踏まえて、先に出した
「よくあるやんちゃ対応」を再度見てみましょう。
「やんちゃ君の気持ち」って考慮されてますか?
おそらく「ほぼゼロ」というのが分かると思います。
これらは言ってみれば、教師側が勝手かつ一方的に
「どうだ!俺とお前は違うんだぞ!」
「ドヤ!俺が先生だ!」
「俺はこんだけ児童と違うんだから、エライと敬え!」
と満足しているようなもの。
やんちゃ君からすると
「…」「…」「…で?」
という感じでしょう。
そもそも担任は、子どもにとって
「何者でもない状態」から1年をスタートさせます。
それなのに、勝手にいろいろと着飾って
「どう?すごい?」
「すごいでしょ?」
「…ねえ、凄いって言って。」
「凄い!って、言いなさい💢」
と、そう言われても、ポカンとなるだけ。
私たち教師は、春休みのうちから教材研究し、
学級経営案を練り、熱い思いを胸に4月を迎えます。
そして「さあ、今年こそは理想のクラスづくりを!」
と意気込むんです。
しかし、ここに教育現場の厳しい真実があります。
子どもがあなたを「何者か」と認めるスタートラインに立つことすらできなければ、どんな教師の言葉も、強い思いも、ほとんど子どもの心には入っていきません。
これは、教員養成課程でもベテラン教師からも、なかなか教えてもらえない現実。
どれだけ素晴らしい授業案や学級経営プランを持っていても、「子どもにとっての何者か」になれていなければ、それらはすべて絵に描いた餅になってしまうんです。
私も初任の頃、この現実に苦しみました。
懸命に語りかけても、真剣に指導しても、子どもたちの心には届かない。なぜなら、私はまだ彼らにとって「何者でもない人」だったから。
大事なのは、「教師の言葉の種類や言い方」ではないんです。
「教師がその子にとって、どういう存在であるのか?」が最も大事で、そこが最も注力すべきこと。
「服装が〜」「自信たっぷりな態度が〜」ということも、ある程度は大事かもしれません。が、「何者か」であるのか否かと比べると、遥かに必要性は低いんですよね。
「何者か」になるための3つの本質
では、具体的にどうすれば「何者か」になれるのでしょうか?
3つの本質をお伝えします。
①やんちゃの特性を「強み」と捉え直す
これまでの担任には忌み嫌われてきたであろうやんちゃの特性。
それを「強み」と捉え直してみることは、「何者か」を目指す教師にとって、欠かせない視点です。
これは逆に言えば、「今年の担任は自分のことを理解してくれるのか」とやんちゃ君がに伝える絶好のチャンス!とも言えます。
先にも言ったように、教師にとって最も心強いのは「理解しようとする姿勢そのもの」がすでに「何者か」になるために効果的に働くということ。
特別なスキルや経験は必要ないです。
まずは「やんちゃを理解しようとする視点」を持つこと。
それが全ての始まり。
これって、誰にでもできることですよね。
②適切な方向に強みを伸ばす
彼の特性を否定するのではなく
①適切な方法で
②適切な方向に
③より強く伸ばす
ことを考えましょう。
やんちゃな子は多くの場合、エネルギーに溢れています。
そのエネルギーの向きを変えることが、教師の腕の見せどころ。
③「潰す」のではなく「発揮させる」場を作る
「適切な方法」とは、「潰す」ではなく「適切な場所で思う存分発揮させる」こと。
やんちゃな子どもが持つエネルギーを否定するのではなく、それが建設的に発揮できる場所や役割を用意することが鍵となるんです。
やんちゃ行動のエネルギーを活かす方法
今回は、特に重要な「子どもの強みを活かす」に絞ってお伝えします。他のやり方にも興味がある方は、個別でご連絡いただければと思います。子どものタイプによって対応は変わってきます。
やんちゃ行動のエネルギーを活かす方法
やんちゃな子どもが持つパワフルなエネルギーは、方向性を変えることで、クラスの大きな原動力になります。
これは「問題行動を抑制する」という発想から完全に離れ、
「才能を別の形で発揮させる」という視点への転換です。
「君の成長がクラスを変える」メッセージの伝え方
やんちゃな子に役割を与える際に最も重要なのは、「君の成長が、クラス全体の成長につながる」というメッセージを伝えること。
これを効果的に伝えるためには、例えば以下のような感じになります。
↓
❶「ケンジくん、クラスのみんなは君が発表するとき、本当によく聞いているよ。君には人を惹きつける力がある。気付いてるかい?だから、朝の会のスピーチリーダーをお願いしたい。みんなの一日のスタートが、君のおかげでもっと素晴らしくなると思うんだ」
※これは、逆に注意を促す場合でも同じです。
例:「君の言うことに、どうしてもみんな反応してしまう。君が言うことって、面白いからな。だから、授業の流れと関係ないことを叫ぶのを我慢できそうかい?」
❷「シンジくん、君が楽しいと思えることは、クラスのみんなも楽しいと感じることが多いように見えるよ。君の感性で選んだ遊びなら、きっとみんなも夢中になるはず。今度の学級レクリエーション、一緒に考えてくれないか?」
など。
ポイントは、「あなたの強みが、みんなを幸せにする」という構造を具体的に伝えること。
これにより、やんちゃな子は「自分のエネルギーには価値がある」と気づき始めるんです。これは、ポジティブなフィードバックです。
エネルギーを活かす「適切な場」の設計
「適切な場」とは、やんちゃな特性が最大限に活きる役割や場面のこと。
以下に大まかに、具体例を挙げていきます。
- 動きの多い子には動きのある役割を:給食配膳リーダー、体育倉庫管理係、校内連絡係など、正当に動ける役割
- 発言力のある子には発信の場を:朝の会や帰りの会の司会、学級通信のインタビュアー、学級会の提案者など
- 反抗心の強い子には「チェック役」を:クラスルールの見直し係、授業改善アドバイザー、「先生の言葉の矛盾指摘係」など
基本的には「承認欲求が強い」という共通点があるやんちゃな子たち。
その特性を活かし、例えば「お笑い係」をつくって、隔週に一回、お笑いライブをする機会を設けるといった方法も効果がありました(というか、私はけっこうこの方法をとります)。
この場合、「面白さ」という強みを正当な形で発揮できる場ができ、クラスの笑顔も増えるという相乗効果が生まれます。
最も効果的なのは、その子が「これなら自信がある」と感じる分野を見つけ出し、そこに正式な役割を与えること。
例えば、授業中に手遊びばかりしていた子が、実は折り紙が上手だったことから、「学級装飾デザイナー」に任命したところ、学級の掲示物が見違えるように素晴らしくなったケースもあるんですよ。
注意すべきポイントもあります。
それは、ずっと教師側からの機会の提供はしない、ということ。
時期を見て、子どもから考えて提案する形に変えていきます。
常に教師発信だと、自身が疲弊してしまうし、
何よりその子の力の成長可能性を
狭めてしまうことに繋がります。
一番の目的は「その子自身の力を高めること」。
気をつけたいポイントです。
※このタイミングは、やはり難しいです。ちなみに、先の「折り紙」の子は、私が渡すタイミングを失敗し、継続出来ませんでした。
申し訳ないことをしました…
適切なタイミングは、実際にやっていく中で培っていくしかありませんね。
クラス全体の変化—連鎖反応の奇跡
やんちゃな子のエネルギーを活かし始めると、驚くべき連鎖反応が起こります:
最初は「なんであの子だけ特別扱い?」という反応もありますが、その子が役割を通じて成長する姿を見せると、クラスの見方が変わり始める。
「あいつ、意外とできるじゃん」
「ちょっとかっこいいかも」
みたいな声が聞こえ始めるんですね。
何より嬉しい変化としては、やんちゃ君がクラスの中心的存在である「リーダー女子」と仲良くなって、良い方にクラスを引っ張ってくれること。
(これにはより注意深い観察が必要ですが、基本的にはメリットだと思っています)
さらに興味深いのは、他の子どもたちも「自分の強みは何だろう?」と考え始めること。
ある年度では、最も問題児と思われていた子が学級会の司会を見事にこなした後、普段は目立たない子から「僕も何か役割をやってみたい」という申し出が相次ぎました。結果的に、クラス全員が「自分の強み」を生かした役割を持つようになったんです。
意識すべきポイントもあります。
それは「基本的に、全員に同じような機会を与えようとする」こと。
ちょっと言語化しづらい部分なので、詳しく知りたい方がいれば連絡ください。クラスの実態にあわせてお答えしますね。
変化の定着—持続可能な成長へ
やんちゃな子のエネルギー方向転換がうまくいったとき、それを定着させる方法は:
- 成功体験の可視化:「君のおかげで今日のイベントは大成功だった」と具体的に伝える。できれば、他の子や保護者からの感想も伝えることで、社会的認証を得られる
- 小さな進化の継続:最初の役割で成功したら、少しずつ難易度や責任を上げていく。「前回上手くできたから、今度はもう少し難しいことに挑戦してみない?」
- 学級文化への昇華:「私たちのクラスは、一人ひとりの強みを活かし合うクラスだ」という価値観を学級全体で共有する。それが彼らのアイデンティティとなり、互いを支え合う基盤になる
この方法で最も大切なのは、教師自身が固定観念を捨てることです。
「やんちゃ」を、問題ではなく、鍵となる特性として捉え直す視点の転換が、真の変化を生み出すことにつながります。
想定される失敗と対処法
もちろん、すべてがうまくいくとは限りません。
私自身の経験上、よくあるケースと、その対処法についてもお伝えしておきますね。
役割を拒否される場合
「今はやりたくない」と断られることもあります。そんなときは無理強いせず、「また機会があったら声をかけるね」と伝えておきましょう。そして別の小さな役割から始めてみる、という方法もあります。
例えば、「じゃあ、今日の給食当番だけやってみない?」といった具合に、ハードルを下げた提案をしてみる。小さな成功体験を積み重ねることで、次第に大きな役割にも挑戦する気持ちが芽生えてきますよ。
失敗してしまった場合
役割を与えたものの、うまくいかないこともあります。そんなときは、失敗を責めるのではなく、「次へのステップ」と捉えて前向きに対応しましょう。
「今回はうまくいかなかったけど、◯◯くんは△△が上手だったよ。次はこんな風にやってみない?」と具体的なアドバイスと励ましの言葉をかけることが大切。
失敗から学ぶ姿勢を教師が見せることで、子どもも「失敗してもいいんだ」と思えるようになります。
周囲の子どもからの反発があった場合
「どうして彼ばかり特別な役割をもらえるの?」という反発が出ることもあります。そんなときは、クラス全体に対して丁寧に説明することが大切です。
「みんなにはそれぞれ違う良さがあって、先生はそれを活かせる役割を考えているんだよ。◯◯くんには△△という良さがあるから、この役割をお願いしたんだ。みんなにも、それぞれの良さを活かせる役割があるよ。もし、「これやってみたい!」ていうのがあれば、ぜひ先生に伝えてほしい。どんどん挑戦するクラスにしよう!」
さらに、他の子どもたちにも適切な役割を見つけて任せていくことで、クラス全体が「一人ひとりの良さを認め合う」文化に繋げることもできます。
「本当の権威」は『信頼関係』から生まれる
ここまでお伝えしてきたように、真の権威は信頼関係からしか生まれません。
そしてその信頼は教師が「児童にとって何者か」になれるかが最重要。
確かに服装や態度、言葉遣いといった外面的な要素も教師としての基本ではあります。
しかし、それだけでは子どもの心は動きません。
何より大切なのは「何者か」として子どもの中に存在すること。
※何者か、になる概念は、はじめ本当に難しいと思います。以下にも詳しく書いているので、本記事を読んだ上だと理解が進みやすいと思います。 ↓
この変化は一朝一夕には起こりません。
1週間、1ヶ月、そして学期を通じて少しずつ積み重なっていくもの。
しかし、その変化は確実に訪れます。
最初は小さな変化かもしれませんが、続けることで
「先生、見ててよ!」
「先生に見せたいものがあるから来て!」
という言葉が増えていくことでしょう。
この積み重ねが、やがてクラス全体の雰囲気を変え、学級崩壊のリスクを大きく減らすことにつながります。
そして何より、子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことができるんですね。
あなたの選択が、教室の空気を、そして子どもたちの未来を変えていきます。
まずは「やんちゃな子の強み」に目を向け、
「何者か」になる第一歩を踏み出してみませんか?
次は、以下の深堀り記事を書く予定です。お楽しみに!また次の記事でお会いしましょう^^
【追記】
実際に私のクラスであった事例をもとに、会話例を再現しています。
PS.
初任の頃、私は「教師の権威」を示そうとして毎日ピシッとしたジャケットを着込み、声を大きくし、とにかく厳しく指導していました。最初の1週間は子どもたちも緊張していましたが、2週目には早くも効果が薄れ始め、やんちゃな男の子たちはむしろ私の権威を崩そうと挑戦してくるようになりました。
ある日、授業中に「先生、その言い方ムカつく」と言われた時、権威を保とうと必死に厳しく叱責したものの、かえって教室全体の空気は悪化。私の「見せかけの権威」は完全に崩壊し、その日を境に学級経営は迷走し始めたのです。
途方に暮れていた私に、ある先輩がこんなアドバイスをくれました。
「子どもたちにとって、お前は何者なんだ?その答えが『怖い先生』だけなら、子どもたちはあなたの背中を追いかけないよ」
その言葉がきっかけで、私は少しずつアプローチを変えていきました。まずは子どもたち一人ひとりの強みを見つけようと努力し、それを活かせる場面を意識的に作るようになりました。
最初は小さな変化でしたが、「先生、見て!」「先生、これどう?」という声が少しずつ増えていくのを感じました。そして何より、あのやんちゃだった子が「先生、おはようございます」と笑顔で教室に入ってくるようになったのです。
教師として、日々の疲れや不安と向き合いながら子どもたちと接するのは本当に大変です。でも、「何者か」になるための努力は、必ず子どもたちに伝わります。今でこそ笑って話せる私の失敗談も、当時は本当に辛いものでした。だからこそ、同じ悩みを抱える先生方の力になれればと思います。
クラスの状況は千差万別。もし「どうやって始めればいいのか分からない」「うまくいかないことがある」など、悩みがあれば、いつでもご相談ください。一緒に考えていきましょう。
このアプローチをどう取り入れるか悩んだら、気軽にDMくださいね。実際の事例や具体的なアドバイスもお伝えできると思います。