“ダメだった自分”を超えたいあなたへ

このブログの全ては、自分を責めていた“あの頃の私”に向けて書いています。

【若手教師必見】「担任ガチャ外れた…」と言われた私が発見した、子どもが自ら動き出す"10年後"の視点

 "今"じゃない。"10年後"を見せろ

 

休み時間や給食準備中。

朝の登校直後や、帰りの会が終わってから。


隣のクラスが盛り上がってる様子を直視できず、

早足で素通りしたことはありませんか?

 

・隣のクラスとの『差』が気になる…
・いまいちクラスが盛り上がらない
・行事前なのに活気が出ない
・熱く語っても、まったく届いてる気がしない

 

それは子どものせいじゃない

あなたが"今"しか見せていないせいです。

 

いきなりすみません。


5月 〜 6月にかけて、
若手教師なら誰もが悩むあの問題。

隣クラスを見た時に
うっすらと気付いてしまうあの問題。

 

それは、


『自分のクラスだけ盛り上がってなくね?』
問題。


これは、校外学習などの
イベント前に限ったことではなく

今後の1年間ずっとずっと付きまとう
不穏な空気を帯びた、

 

なんともイヤな問題です。。。

 

隣のクラスは団結して準備に取り組む中、
自分のクラスはやる気ゼロ。

 

たとえばこんな感じ
 ↓ 

5月:校外学習 👧  えー?バスレクとか嫌〜
9月:運動会練習 👦  1組に足速いヤツ集まりすぎだろ…
12月:お楽しみ会  👧  出し物?めんど、やだー
1月:合唱祭  👦  今日も練習とか、だっる

 

彼らから、やる気は全く感じられず。

自分から「楽しもう✨️」ていう意気込みはゼロ。

確かに、彼らの言うことも理解できる。
だけど、担任としては


・なんとも言えずモヤっとする。。。
・どうしてもイライラしてしまう...

・ていうかぶっちゃけ

(イベントなんだから、もっと盛り上がれよ!💢)

 

この思いが、子どもへの態度に現れてしまい
放課後の教室で、また今日も反省会…

 

1年目だった頃の私は、
ずっとこの繰り返しでした。

 

改善したいけど、どうすれば良いのか分からない…

書籍を読んで学んだりする時間もない

他の先輩も忙しそうで、聞きづらい…

 

手は打てないまま、時間はどんどん過ぎていく。

反省会は「1週間に一回」から「隔日開催」へ。

 

行事が近づき、

 

ムードも団結力もグングン
高まっていく隣のクラス。

 

それを横目に

・隣の3組は、もともとノリが良いんだ…
・行事に対して積極的な子が、ウチには少ないし
・興味もてない子も、そりゃいるよな、、、

と自分に言い訳して
「仕方ないか…」と、毎回スルー。

 

でもこのままではいけないな、と。

 

もがき、苦しみ、睡眠時間を削り。

 

苦い経験をいくつも重ねていくうちに、
私は「あること」に気が付きました。

※経験が少ない先生ほど
今後に大きく響いてくる大事な視点
だと感じたのでシェアしますね。

 

盛り上がらない原因は、
「目的やねらい」を語らないことではない。

 

原因はシンプルに


「10年後の自分」を見せていないこと。

 

「行事前なのに、全く盛り上がらない雰囲気」
これを作り出していた犯人は、間違いなく


担任である私自身でした。

 

目の前にせまってくる行事。

 

その先にある「本当のゴール」
子どもたちに何も伝えていなかった。

 

私こそが、最大の原因だったんですね。

 

そもそも

 

もともと、先輩から

・行事の目的を伝えることは大切

・行事をとおして、子どもは大きく成長する

 

ということは聞いた事がありました。

 

今考えてみると、それは当たり前で
自分に置き換えてみると、
なんともシンプル。

 

・ICTを活用してますか?どれくらい?
働き方改革、進んでますか?どれくらい?
・あなたのストレス、大丈夫?

 

あの、襲いかかってくる
「目的不明」「回答後に何の変化も感じられない」

アンケートの回答作業。

 

あれって、かなり苦痛じゃないですか?

 

・目的がよく分からない

・熱心に取り組むメリットが分からない

・上から下りてきたから仕方なくやってる

・受け身だから、回答中はずっとイライラ

・何なら自暴自棄になり、少し乱暴になる

これと全く同じ現象が、
私のクラスで起こっていたことの正体でした。

 

目的とメリットが伝わらなければ
どんなに素晴らしいことをやっても

ハッキリ言って効果はゼロ。

むしろマイナスです。

 

児童のみなさま、すみません。


キミたちの一生の思い出づくりを
うまくサポートできんかったね…

 

 センスが無いと感じたら「10年後を見せる」のみ

私は一度、はっきりと

🧒   3組って担任ガチャ外れだよね
👦  それなー
👧  はやく担任変わってほしいんだけど

 

という話を聞いてしまいました…

陰口は、もうちょい離れた所でやってくれ…

 

あの時は、本当に
胸が「キュウッ…」と縮むのを感じ

 

(辛すぎる…)
(もう辞めたい…)
(俺なんかが担任で、本当にごめんなさい…)

 

としか、思えませんでした。

自分の全人格を否定された感じ。

 

「担任ガチャ外れ」という言葉の重み

もしあなたがこれを経験した先生なら、
あの胸の痛みを忘れることはできないはずです。

 

もう絶対にそうなりたくない。

◯んでも、あれだけは嫌だ。

 

担任としてすべきこと。

 

これを必死で考え、先輩方に聞いたり、
本を買いまくって読み漁って、


何回も試行錯誤してきました。

 

その中で少しずつ分かってきた
「子どもの目が、変化してきたな」
と感じることができる方法。

 

日々の学級経営でも必須で、

特に行事シーズンにおすすめな方法。

 

それが、先ほど言った

 

子どもたちに
『10年後の自分をイメージさせること』

だったんですね。

 

「10年後って『将来を考えよう』みたいな…?」
「クラス目標とは違うの…?」
「そんなこともうとっくにやってるよ😠」

 

という声が聞こえてきましたので、
説明しますね。

 

私の言う「10年後」は

「行事の目的や見通し」とは
ちょっとだけ違います。

 

児童にとって、少なくとも5〜10年後の
『素敵な未来』のこと。

 

子どもたちが今よりも大人になって、
小学校時代の思い出を振り返って


「懐かしいな…」「楽しかったな、、、」と
ノスタルジックな気分になる。

 

そういう『素敵な未来のこと』を
『10年後』と具体的に表します。

 

子どもは『今』しか見えていない

「10年後を見せる」というのは、
単なる将来の予測ではありません。


それは、子どもたちに

「今の自分」と「未来の自分」をつなぐストーリー
視覚的・感情的に想像させることです。

 

子どもたちにとって「今月末にある発表会」
は遠い未来ですが、


「10年後の自分が、懐かしく感じる特別な思い出」は
不思議と鮮明にイメージできるものです。

 

この「10年後の記憶」を現在の行動の理由にすることで、
子どもたちの行動が、内側から変わり始めるイメージですね。

 

いわば「未来からの働きかけ」とも言えるこの方法は、
外側からの「やりなさい」という指示とは
まったく異なる効果をもたらしてくれる。

 

継続的な言葉かけや、場面に応じた使い分けは
当然必要になってきますが、

 

私たち大人(特に教師)が見せるべきは

「10年後の自分」です。

 

そのための「今」です。

 

「行事の前後」「1年後」を見せるのも
とても大事ですが、それのみだと

ちょっと近すぎる。

 

子どもたちの視点で考えると

「浅い」と言えるかもしれません。

 

基本的に学級経営で伝えるべき、もしくは

子どもたちと一緒に考えていくべき、は

 

「人としてどう有りたいか」

「どんな人生にしたいか」

だと思ってます。

 

これだけだと分かりにくいので、
具体例を挙げてみましょう。

 

※「10年後を見せる」という概念については、
この後さらに詳しく説明します。

これから紹介する具体例を通して、
より明確にイメージできると思います。

 

実例:修学旅行の準備でフザケてしまい周りを白けさせてしまうハナミチくんへの話

私の好きな「SLAM DUNK」の主人公「桜木花道」。


彼の名前を借りて、クラスに必ずいる
いわゆる「やんちゃ君」を


「ハナミチ君」としておきましょう。

たとえば、クラスのみんなが

 

修学旅行の準備に向けて
みんなが準備に取り組んでいるとき。


学活や総合学習の時間をつかって
係の打ち合わせや、出し物練習に励んでいるとき。

 

ふざけて準備に取り組もうとしない
やんちゃ男子のハナミチくん。

そして

それにつられて騒ぎ出してしまう
周りの取り巻きくんたち。

 

担任としては、けっこう気になりますよね。

 

あなたなら、どのように対応しますか?


この時の担任の動きを、実は
子どもたちはガッツリ見てます。

 

見ている、というより
「判定している」がより近いかも。

 

ヒエラルキートップのハナミチに、
先生はどう対応する…?)

というのを、

無意識に判定しているんですよね。

 

残酷なくらい公平なジャッジです。

 

ここで、ハナミチくんを個別に。

あるいは

関わってる数人の子を集めて


説教をしてやっても良いのですが、
それだと根本的な解決になってないし、


そもそも説教では彼らの気持ちは変わりません。

 

どうせまた同じことになる。

 

何より、同じ空間で

「度々クラスメイトが注意されてる」。


それが日常化してしまってる環境では、

「行事に向けて盛り上がる素敵な雰囲気」
には、絶対なりません。

 

誰かが注意されてると、それだけで
場の空気が停滞してしまうんですよね。

 

ここで一番避けたいのは

「頑張っている子」「意欲的な子」「作業に協力的な子」

 

そういう子が損をすること

 

「楽しい思い出にしよう!」と
ウキウキで準備に取り組む子が
集団の中には意外といます。


その子が損してしまっては絶対ダメじゃないですか。

 

せっかくだから、準備段階から大いに楽しんで
仲間とのステキな思い出を
どんどん増やしていってほしい。

 

彼らにとっては正真正銘、
一生に一度きりの思い出になる(可能性のある)
行事。イベント。

 

その可能性をできる限り守るため、

 

私が実際によく使う言葉の一部をご紹介しますね。


大まかに以下のような感じです。

 

 ↓   ↓   ↓ 

 

・ハナミチくん、今日の君の態度は
『今のきみ』のためではなく、実は
『10年後。20歳のきみの笑顔』に繋がってるんだ。

 

・10年後、大人になった君が
同窓会でこの修学旅行の話をする時、

『あの準備の時間が実は一番楽しかったな』
って集まった仲間と笑って話せるように、
今この時間を大切にしてほしい。

 

・今は「めんどくさいな…」って思うかもだけど、
それだけだと、この時間は無駄に過ぎていってしまう。


・今から真剣に取り組めば、10年後の君は絶対に
「今の君」に感謝することになる。

 

・「10年後のきみ」のために、
「今のきみ」が頑張ってあげないか?

 

 ↑  ↑  ↑ 

 

こういう感じで話しかけていく。

叱る必要はなくて、語りかける感じですね。

 

こういう関わりを繰り返していくことで
私のクラスのハナミチくんの目は
どんどん変わっていきました。


※詳しいエピソードや効果、会話例は
以下の記事で詳しく紹介してます。

「なぜ10年後を語るのが大切なのか?」についても
詳細を深堀りして書きました。

「知ればすぐ明日使える方法」なのでおすすめです。

www.teacher-trigger.com

 

学級崩壊寸前クラスで「10年後」を見せ続けた結果…

次回は「10年後を見せる」を
学級崩壊寸前クラスで実践した時の
具体的なエピソードをお伝えします。

 

「ハナミチくんのその後」や
「実際に卒業後に起きた出来事」など、
この方法の効果を実感できる内容です。

 

また、日常のちょっとした場面でも使える
「10年後フレーズ集」もご紹介する予定です。

 

ぜひお楽しみに!

 

もし良かったら「スター」押して頂けると、
記事作成の励みになります^^

 

PS. 若手の先生にだけ打ち明けます...

初任の頃の私は本当に、自分に自信がなかったです。

 

「なんで俺なんかが先生やってるんだろ...」

「教育実習では人気者だったのに…」

「こんなはずじゃなかった…」

 

教室に立つだけで手が震えて、冷や汗が出る。

子どもたちの前では上手く話せない。

授業の準備は毎日夜中まで。

 

睡魔で気絶しそうなのに
「もう、これでいいや」と思いきれず、
不安で眠れない日々。

 

隣のクラスの先生は経験豊富でテキパキ。
子どもたちからの信頼も厚くて...

比べるたびに自分の無力さを感じていました。

 

特に行事前は、何をどう伝えればいいのか分からなくて。

子どもたちの「やる気スイッチ」がどこにあるのか、
さっぱり見当もつかない。

 

「担任ガチャ外れ」って言葉を聞いた時は、
マジで胸がキュッとなって、情けない話ですが
大人なのにトイレで泣いたこともありました。

 

でも「10年後を見せる」ことの大切さに気づいてから、
少しずつですが確実に変わってきた。

 

子どもたちの目の色が変わる瞬間、
それまで全く乗り気じゃなかった子が
「先生、こういうのどう?」って提案してくれる瞬間...

 

そういう小さな変化が積み重なって今があります。

 

他の先生たちには見えていない、
子どもの心の奥底にある「未来への憧れ」。

 

これを見せてあげられるのは、
実は「経験やセンス」ではなく、
この「10年後」という視点を持つことだけなんです。

 

今、あなたが感じている不安や焦りは、
きっと子どもたちのためを思う気持ちの表れ。

 

だからこそ、あなたなら必ず
子どもたちの心に届く言葉を見つけられるはずです。

 

明日から、あなたの教室が少しずつ、
でも確実に。変わっていくのが楽しみです。

 

ぜひ試してみて、何か変化があったら教えてください。

一緒に成長していきましょう!

 

行事は"今"じゃない。"10年後"を見せろ。

また次の記事でお会いしましょう!

 

 ↓  「絶対に学級崩壊したくない…」という人は、以下へ  ↓ 

 ↓ この記事を読むことが、きっとあなたの助けになります。 ↓ 

 

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 ↓ 「10年後を見せる」ための詳細記事はこちら ↓ 

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